家をつくること

 五月晴れを期待していたものの、やっぱり雨降り。一日まるまる現場の日です。

杉並の家づくりも終盤。新しいバルコニー、下地が組み終わります。

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 玄関の庇を兼ねて、洗濯場から外に出られる場所。

なにかと便利に使えると思います。

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 鉄骨の跳ねだしを中心に、互い違いに組まれた下地の木組み。

図面には、大体の感じを描いておいて、あとは現場でのアドリブ。

こういうものは、棟梁にまかせておけば、ひとりでに?出来上がります。

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 木組みの加工は、ほぞとほぞ穴を組み合わせて、凹凸に組んであります。

組みあがると見えなくなってしまうけれど、丈夫に長持ちさせるための仕事。

ひとつひとつ、さまざまな大きさの材料が、適材適所に納められていきます。

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 新しくつけられた窓も、メインは木製の枠。アルミサッシはあくまで脇役です。

ここまで、およそ五ヶ月。リフォームとはいえ、かなりの手間と時間の集積で、

ひとつの家が生まれ変わります。

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 午後は、鵠沼の家へ打ち合わせ。すこしずつ木々が植えられて、アプローチが

豊かな風景に変わっています。だんだんと、住まいらしくなってうれしい。

  あらためて、家づくりとは何か。原点を見つめなおす機会をいただきます。

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 庭のテーブルの前、ソロの木が植えられていました。

大きく育って、夏の木陰を創り出してくれますように。

水色の空

 お日様が顔をのぞかせるのを待つかのように、川沿いに佇む鳩たち。

お行儀よく、三羽が律儀に整列しておりました。個体距離、なんて言葉を思い出します。

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 生き物には、それぞれテリトリーがあって、ある距離から近づくと敵に身構える。

そんな、見えない空間意識があるとどこかで読みました。

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 人様のテリトリーの最たるもの、住まいを設計する身としては、

日本人の「縄張り意識」を考えるのも面白いものです。

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 風が吹く日、光りの帯が海を照らすのを眺めて過ごします。

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 路傍の花の鮮やかさ。可憐という言葉そのものの佇まいで、足元を照らす。

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 先日、早めにお昼を済ませ、家を出て見上げた空。水色の春でした。

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 鳶が気持ちよく舞い上がる、春の水色の中へ。

手仕事の積み重ね

 杉並の現場に向かう途中、善福寺川沿いの公園は、新緑の活気で漲っています。

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 先週見上げた時より、数倍にも感じられるパワー。スゴイもんですね。

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 この日は、窓廻りの補修中。サッシを入れ替える時、窓の周囲をカットしたので、

その部分を防水して、同じように左官屋さんに塗ってもらいます。

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 以前の壁が、櫛引き(くしびき)仕上げなので、横に模様がついています。

左官屋さん手作りの、缶から作ったギザギザの櫛で模様を合わせてくれます。

 我が家のしっくいも塗ってくれた左官屋さんたち。もう十数年来の付き合い。

出来栄えを相談しながら「どんな塩梅?」「いい感じです!」と二言でわかる匙加減。

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 新しい入り口も、うまい具合に塗れました。あとは塗装屋さんが色合せしてくれます。

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 ポストの受け口も、内部の箱は現場に合わせて棟梁が製作してくれました。

カウンターや、既存の柱との取り合い、細かな寸法の集積から、納まる現場です。

設計屋の書いた図面より、良くなって出来ていく。上等なコラボレーションなり。

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 入り口のドアは、現場に合わせて作る木製建具。当然、窓枠も木で納めていきます。

4ミリのベニヤ、2ミリの目地、吊り建具のハンガーレールが埋め込まれる下地、

目地の真ん中に点く照明のダウンライト。わずか90センチ四方に、いろいろな要素が

集まる現場の仕上がり。ここまで出来上がるには、それはたくさんの手仕事があります。

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 極めつけは ここ ↑ 。お手洗いの引き戸が、壁に当たって閉まるところ。

戸当たりは、吊り戸の厚みより数ミリ、幅を大きくして、手前から戸が動くので、

ぶつからないよう、斜めに見切り材を加工してあります。

 「造り付けの家具みたいだなぁ」と誉める私。ニンマリする棟梁。

こういう納まりが、現場で交わす二言、三言で出来上がるので、すごいと思います。

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 屋根の補修を確認しに、足場に上ると、遠くに都庁が見えます。

改修費、維持費に数十億円の都税が使われていく、都庁のバベルの双子塔。

 それにくらべて、ささやかな手仕事、善意の納まり。こちらの誇らしさが、勝ってます。

テンポとリズムキープ

 五月晴れ、すこしひんやりとした空気が感じられます。凛として心地よい風が吹く朝。

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南の空高く浮かぶ、更け待ち月。面白いかたちに見えます。

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 季節は一定のテンポをもって、静かに流れて移ろうものですね。

人間は、その自然のテンポを無意識に感じながら生きてゆきます。

人それぞれ、自分なりのリズムをキープしながら、日々暮らしている。

体調や気持ちのありようによって、リズムは走ったり刻んだりブレイクしたり。

時に抗うようなリズムを刻む日や、水の流れのようにさらさらとゆくリズムの日。

いろいろなリズムがあるからこそ、日々面白く感じられるものなのでしょう。

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 寄せては帰す波のリズムは、地球の廻るテンポをベースに繰り返す。

自然のテンポをすこし意識するだけで、自分たちのリズムキープがよくなって

いい暮らしのメロディが奏でられそうです。

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 朝日に、朝露が光って透ける花。いいリズムを刻んでいます。

よい、週末をお過ごしください。 sunbaseballbeer

創り出す時間たち

 創造は模倣から始まる、いつの間にか実感として判るようになりました。

ものづくりの一部を担う、設計の仕事も無から一を生み出す訳ではありません。

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 何かをつくる、ものづくりでも、作ることには創造が含まれています。

作ることは、創ること。始めは模倣から始まって、こういう風にしようと思います。

そこから、個性が現われていつの間にか創造されている。

ただの模倣に終わるか、創造するか。作り手の手を離れて、もの、それ自体が

「創る」創られたことを語りだします。

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 ものを作り出す、その元となるものは、時間です。

時間を作り出すことが、ものを創り出す。

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 蒔かれた種から、芽が出て、膨らんで、花になるように。

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 散歩道の路地、新しいお店が創り出されています。

どうやらワイン屋さん?のようです。winewinewine

呑べいにはうれしい、創造でありました。

飾らぬ端麗

 淡い春の光り、グレイッシュな空を背景に浮かんでいます。

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 すこし早めに起き抜けた朝には、こういう一瞬に出会えます。

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 なにもない神社に佇み、鳥たちのさえずりが響き渡るのを聴いていました。

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 静謐な光りの中、ふさわしいのは飾らぬ姿です。

自然体で、カラダの隅々まで活き活きと過ごす。

端麗という言葉が思い浮かびます。

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 意識をしなくても、いい姿勢でいれば、自然とカラダが反応して

清らかな水のようにココロに沁み込んでくるようになる。

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 端麗は端正でもある。見目麗しゅう。

がつがつからこつこつ

 ようやく落ち着いた五月も、中旬へと向かいます。さわやかな空気はこの季節ならでは。

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 カラダが動かしやすいから、アタマもつられて活発化する清明です。

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 その昔、がつがつと働いていた時期がありました。余裕もなく、余裕すら考えず、

ただ目の前の仕事を「こなす」。坂道を転げ落ちるタイヤのように、ブレーキの使い方も

知らず、まわりの景色すら目に入ってはいませんでした。

 転がる石、といえば格好いいけれど、砕けそうな脆い石のように。

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 時は流れて、最近は、こつこつ感が増しています。

「行雲流水」が理想となって、廻りの景色を見ながら仕事してます。

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 足元の進み具合も、すこしずつゆるやかになってきました。とさ。

学びの彼方

 晴れたり曇ったり、強い風に激しい雨、荒れ模様の春、気持ちだけは落ち着こう。

鎌倉の海は、穏やかな風が吹き、いつものように潮騒を聴く。そんな朝のひとときです。

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 誰かが立てた竹の先、葉っぱが揺れる風景の一ページ。

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 五月の清明な空気、静かに深呼吸をする日。

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 移り変わる社会、仕事の向かう先、余裕が持てない日々。

こういう時期は、学ぶことを続けていこうと思います。

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 気持ちだけは、持ち続けて。その学びの彼方には、光りが射す。

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 レイ・オブ・ホープ、朝露にも宿っています。

http://www.ksekkeishitsu.jp

無口な春

 人と車の押し寄せる鎌倉。そもそも狭い街中に、向こうが見えないほどの人出です。

朝はまだ静かな海。しばし佇み潮騒にココロ洗われる、そんな週明けです。

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 街の喧騒から離れて、路地を通り抜け、静けさの中を歩く。

平凡な日常が贅沢にさえ思える、無口な春を過ごします。

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 消防署の花壇、また賑やかに笑っています。

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 窓を開け放ち、五月の風を通す。クリアースカイ、五月晴れ。

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 足元にも、何か言いたげな無口な春があります。

みんな誰かのこどもの日

 不安定なお天気が続くと、困るのは犬たちの散歩です。ただでさえ、GWの混雑で

右往左往する鎌倉だから、夕暮れ時、いいお天気で、すっと出られればありがたい。

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 低く垂れ込めた黒い雲が、ようやく過ぎ去ったあとの、五月晴れになります。

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 雨上がりの舗道、あちこちの水溜りを避けながら、ちょちちょち歩く一匹。

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 胴長短足の常、お腹がびっしょり。帰宅即入浴。固まってます。

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 ようやく、晴れたこどもの日。束の間の五月晴れを見上げて歩きます。

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 犬たちも、だれかのこども。今は、私たちが親代わり。

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 いのちの続く不思議。連休中は、誰かのこどもに戻る日でもあります。sunbaseball

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